ヒトの個性も能力の1つ
パレートの法則をご存じの方も多いと思います。80:20の法則とも言われ、私はビジネスにおける黄金比だと思っています。これは色々な書物で活用方法が書かれていますが、私はこの黄金比を使って勝手な根拠にする事があります。例えば、50名位の組織の指示命令系統を考える場合、管理者や指導者としておよそ2割の10名程度で担わせます。これは多分近からず、遠からずの良い数字になると思います。良く言われるのが次の様な事で例えば営業マンに見立てると分かり易いです。
そしてここからは私の勝手な解釈なので悪しからずです。
ここで私が最も重要と考えるのは、今優秀なヒトもヒトが新しく入る事によって、優秀では無いグループになる可能性があると言う事です。もっと言うと今貴方が優秀なのは優秀では無いヒトが居るからであるとも言えます。企業は将来に向かって成長するためにヒトを入れ育成する事が常態なのでこの入れ替えは常に起きます。では、ずっと優秀なグループに居る方法は無いものでしょうか。それは残念ながら無いと思いますが、優秀に取って変わる要素が有ると思います。それはそのヒトが持っている個性だと私は思っています。
もっとそれぞれのヒトの個性を大事にし、それを上手く活用する事が出来る、ある種包容力のある企業であれば、個性豊かな集団になり、そこから面白い発想も生まれるかも知れません。個性は仕事としての実務が出来る出来ないだけでは無く、他人に対する接し方などヒト全体が滲み出るものなので以外と重要なものです。
高学歴や高職歴のヒトを重宝し、それだけで高い評価をする経営者が未だに居ます。勿論ある事には優秀であっても、だからと言って全ての評価が優秀と言うのは言い過ぎです。個性はその人特有のものなので、優劣の判断が出来難いものです。しかしこの個性を生かす事が出来れば、個人も企業も何らかのメリットが有るのではないかと思います。「ヒトの個性も能力の1つ」として活用する事で何の特徴も無いブロック塀も美しい石垣へと変身させることが出来ます。それは企業も同じではないでしょうか。
(大髙 勝)