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ヒトも環境変化によって成長して行く⁈

最終更新日:2025/10/06

 先日、北海道に住む友人から季節の便りが届きました。北海道ではこれからの季節の風物詩とも言える風景ですが、川を遡上するサケの映像です。暑い日の中でも季節の移り変わりを感じます。一方で今はサケも不漁との事で、風物詩では無く生業として捉えると厳しい状況の様です。 

 そのサケですが一般的には川で誕生した後、大海原へ旅立ち、数年後成長して生まれた川に戻り、そして子孫を残すために産卵し、その一生を終える事が知られていますが、しかし、同じサケでも随分色々なタイプがある様です。

 改めて見ると特徴的な事の1つにその体の大きさの違いが有ります。川に居るグループは小さく、海へ出るグループはそれよりもかなり大きいです。これは海には餌が豊富に有る事と、一方で敵も多いからとも言われています。川に居る方は省エネタイプなのでしょうか? いずれにしてもそれぞれの環境に見事に順応した進化と成長の結果とも言えます。

 これを見るとヒトが社会へ旅立つ姿に似ているなあと思います。地元に残って頑張る人も居れば、離れて頑張るヒトも居ます。例えば地元に残るヒトは、仕事以外でも地域との密接な関わり等で色々な環境変化が多くなるでしょうし、また地元を離れるヒトは、それ自体が大きな環境変化になります。また転職なども同様で、どちらにしても大事な事は、それらの環境変化に上手く順応する事であり、その結果として「ヒトも環境変化によって成長して行く⁈」事になるのではないでしょうか。

 そしてもっと言えば、この様な環境変化を恐れず、逆に自らの成長のために「積極的に環境変化を求めて行く姿勢も時には必要では無いか?」 と、この季節の便りに触れながらふと考えてしまいました。

(大髙 勝)