会社とヒト/環境変化に必要なのは順応性or適応性⁉
前回はサケの話に絡めて「ヒトも環境変化に対する順応性が必要であり、それが成長に繋がるのでははないか」と言う主旨を書かせて頂きました。もう1つ、環境変化に対応する言葉として適応性と言う言葉も有ります。どちらも似た様な言葉なのでもう一度整理して見ました。

今まで私は余り深く考えず、その時々で適当に両方の言葉を使っていた様な気がしますが、その意味合いは上表の様に少し違う様です。私が特に「環境変化=順応性」と言う言葉を意識したのは、かつて「ゆでガエル」の話を知った時からでは無いかと思います。例え話としては非常に面白いと思い、業務の中でも色々なヒトに話しをした記憶があります。

会社の場合、環境変化は内部からも外部からも起り、特に外部環境による業績への影響はしっかり見ていないと気が付いた時にはもう手遅れと言う事に繋がります。私は会社員時代に業績が急激に悪化した時と、また緩やかに徐々に悪化して行った時と両方を体験していますが、その経験で言えば確かに急激に悪化した場合は、会社全体が今すぐ何とかしなければと言う強い雰囲気になり、皆必死に動いていた様な気がしますが、緩やかに悪化した時は、他に理由を探したり、社内の誰かや、または特定の部署の責任にしたり、そのうち回復するだろうとのんびりとした空気が流れていた様な気がします。これは真に環境変化に順応している「ゆでガエル」の話そのものです。
順応性と言う言葉はどちらかと言うと肯定的に使われる場合が多い様です。例えば個人の場合は「このヒトは順応性の高いヒトだ!」の様に。しかし個人の場合も余り順応性が高過ぎると逆に周囲の環境に合わせる事ばかりに集中し、結果、自分の本来持っている能力や個性を発揮出来ない事に繋がりそうです。
「会社とヒト / 環境変化に必要なのは順応性or適応性⁈」このどちらか?と言うよりは、やはり日常から会社であれ個人であれ、周囲の環境変化には常に目をくばりながら、その起きた状態によって対応方法を探る事が結局は必要ではないかと思いますが、皆様は如何でしょうか。
(大髙 勝)