今、世の中は「令和の米騒動」⁉ この状況を見ていると色々考えさせられます。お米は政府の管理化で生産されている様なものですが、その政府の対応を見ていると、今の時流を完全に見誤っているのか?または逆に分かっているけど出来ないのか? いずれにしても疑問だらけです。結果として備蓄米がやっと放出されても去年の秋から状況は何も変わらず、むしろ悪化しています。農水省の会見を聞いても言い訳ばかり、政治家や官僚は一体何をやっているのでしょう⁉
もう少し臨機応変に対応出来ないものでしょうか。もしこの様な事が例えば民間の製造業で起き、必要な製品に欠品が生じれば、供給責任の観点から大変な問題となり、会社の存亡に関わり兼ねない状況になると思います。そのためリスク管理も徹底されているはずです。
これを「お役所仕事」などと揶揄する事も出来ますが、大組織を動かすために必要な「官僚制」の弊害と言うべき事かも知れません。また「官僚制の逆機能」と呼んだりもしますし、民間企業での「大企業病」も同じです。本来、優秀であるはずの「官僚と言う名のヒトたち」が、大きな組織を動かすために大量のマニュアルや規則を作り、そして規律を重視する余り、結果として誤った対応になってしまったり、更にもっと言えば、規則を重視する事ばかりに捕らわれ、それが習慣化され過ぎると、適正な判断が出来なくなる「訓練された無能」状態に陥ってしまうとも言われます。これは民間企業も同じです。
規則や規律はどんな組織運営にも必ず必要なものである事は言うまでも有りませんが、日々変わる状況変化に対して臨機応変に、しかもスピーディーな対応が求められる事は良くあります。特に経営層の皆様は、日々の組織運営を行う上でこの欠点について自分事として考える必要がありますね。
(大髙 勝)