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改革を実行しようとするヒト

最終更新日:2025/05/31

 前回に引き続き「令和の米騒動」に関連して。もう少し臨機応変な対応が出来ないものかと思っていましたら、前農水大臣の失言で動き出しましたね。今度の農水大臣は違った切り口でこの騒動を収めようとしている姿が評価出来ます。これが価格の事だけに留まらず、農政改革まで辿り着けるか注視したいです。改革しようとすると守旧派と言われるヒト達の猛反撃が水面下で始まるでしょうけど、実のある改革なら負けないで実行して欲しいと思います。私は自民党支持者ではありませんが、この様な改革は是非やり遂げて欲しいと思っています。

 改革と似た言葉で、日本には従来から特に製造業では(カイゼン活動)と称し、様々な現場改善が行われ、世界をリードするモノ作りのきっかけにもなっているのはご存じの通りです。そして改善とは現状を肯定しながら、今よりもより良く改良する事を言います。一方で改革とはどの様なものでしょうか。一言で言えば現状否定から出発し、破壊力を伴った新しい価値や仕組みの創造と言えます。

 今の時代の流れを考えるとどんな業界であっても改善だけでは追い付かず、改革が必要になる時が必ず来ます。そして改革するために「改革を実行しようとするヒト」は、時に異端児的な他のヒトとは違った発想を持っているヒトであり、強いリーダーシップを持っているヒトです。社長の皆様には、この様なヒトがいないか早い段階で見抜き、そのヒトを社長自らが強力にバックアップする事が何よりも必要であると思います。

 社内の改革では当たり前の事ですが社長の後押しが無ければ何ら実行出来るはずも無く、逆に社長の応援を失えば、この改革者はいずれ会社を去る事になります。これは会社にとって大きな損失となりますね。

(大髙 勝)