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自流のヒトと時流のヒト

最終更新日:2025/02/09

 最近、企業や有名人の不祥事の会見を見ていると、口々に「自分たちの感覚ややってきた事が今の時代の要求とずれていた」と釈明する場面が非常に多い様な気がします。これは決して他人事では無く、私自身も色々思い知らされる部分が多くあります。良く「昭和の時代は○○○○だった!」と言う事が有りますが、私と同年代以上の企業経営者の皆様は戸惑う事も日々多いのではないかと思います。この時代の要求に対応しなければ生き残る事は出来ません。しかしここでちょっと邪魔するのが自流です。

 個人の場合、この自分流はとても大事なものです。大事な個性です。しかしそればかりに拘ると今の時流には乗れません。自分の今の考え方を常にアップデートする必要もあります。一方で企業の場合は、この自流(自社流)が組織防衛などのために働くと厄介です。

 片や今の時流にどんどん乗れるヒトもいます。今流行の電子機器やソフトをスマートに使いこなすヒトを見ていると羨ましい限りです。その勢いで企業ならばコンプライアンスやガバナンスなどへの考え方や対応方法なども変化して行って欲しいものです。

 時代の変化に対応する場合、ちょっと考えなくてはならないのは、個人であれ、企業であれ、変えなければならない事と、変えてはならない事があると言う事。私はこのバランスが非常に大事だと思っています。「自流のヒト」の個性を大事にしながら「時流のヒト」にならなければなりません。自分たちが普段やっている事がどうなのか、常に自問自答を繰り返す必要性を感じます。

(大髙 勝)