私は幸運にも今まで多くの中小企業の社長とお会いする機会を頂き、また実際に中小企業に勤務した事も含めて、実感として思っているのが以前何かで学んだ事がある「経営力と発想力の均衡」という問題です。そして特に初対面の場合は、大変僭越で恐縮ですが、この方は「経営力のヒト」なのか「発想力のヒト」なのかと言う目でついつい見てしまっています。
私はここで言う「経営力と発想力の均衡」は、中小企業にとって大事な要素であり、このバランスが非常に重要だと思っています。例えば、思い付きやひらめきが素晴らしい社長が居ますが、それだけでは会社が不安定化します。一方で管理を疎かにする社長の会社は倒産の危機に陥り、しかし管理ばかりしていても会社の成長は望めません。特に技術力の高い会社や営業力に優れた会社などは社長のリーダーシップで会社が成長したと言っても過言では無い代わりに、この「経営力と発想力」の不均衡に陥りやすい様に思います。しかしだからと言って社長が一人で頑張ってもこの2つの要素をバランス良くこなして行くには無理があると思います。それは持って生まれた得意・不得意もありますから。それを補うにはどちらかを担える右腕を早く育てるか、若しくは信頼できる方を中途採用するしかありません。
もし育成も採用も難しい場合は、手前みそで恐縮ですが、弊社の様なコンサルティング会社の支援を受けるのも一手かと思います。今の時代は流れが速すぎて、社長一人が頑張れば良い時代とは違っています。持続的な成長のためには、この「経営力と発想力の均衡」が欠かせません。
(大髙 勝)