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投稿者: Ohtaka

「切れ者」と呼ばれるヒト

 どこの会社にも「あのヒトは仕事が出来る=切れ者だ!」と呼ばれるヒトが必ず居るのではないでしょうか。その「切れ者」を辞書で引くと・・・「頭の回転が速く、物事をテキパキと処理する才能のあるヒト」などと書かれています。仕事が出来ると言うのは何事にも代え難く、会社にとっては大事な存在です。  例えば、歴史の長い会社を見ていると組織体制そのものや、商品やサービスのマンネリ化、また古い慣習などから脱却出来ずにいたり、ある事に強みを発揮していた会社も、時代の流れによって強みが逆に弱みに代わるケースや、考え方が保守的になり過ぎ新しい事へ中々踏み出せない状況にあるなど、私自身も経験したり、多く見聞きもして来ました。これはおよそどんな会社にでも起こり得る事だと思います。そんな時に力を発揮してくれるヒトが本当の「切れ者」さんです。  会社のトップは勿論の事、社員の中には次の時代を引っ張って欲しい、または引っ張れる「切れ者」さんが必ず居ます。その様な「切れ者と呼ばれるヒト」には是非、時代に対応するための「切る」を実行して貰いたいものです。 (大髙 勝)

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フレッシュなヒトたちを迎えて‼

 4月は会社にとって大事な月、新入社員の入社です。最近は採用に苦労されていると思いますが、せっかく採用した大事な金の卵たちをこれから一生懸命育てなければなりません。これは大仕事ですね。  その彼らへの教育を考えると、きっちりとした教育プログラムも大事ですが、以前、このコラムでも紹介しました社員の育成に絡めて、山本五十六の名言を引用した事があります。繰り返しになり恐縮ですが、「~やって見せ、言って聞かせてさせて見て、褒めてやらねば人は動かじ~」 と言うものでした。ここでポイントの1つが「褒める」と言う事ですが、どうもヒトは怒る事は得意?ですが、「褒める」事は苦手の様な気がします。また実際には教える事に必死で、つい「褒める」と言う事を忘れがちなので気を付けたいところです。そしてもう一つ、その褒める方法によっても受け手への効果は随分と変わる様です。  このウィンザー効果を無意識に使っている方も以外と多いかも知れません。もし使っていない方は試しにやって見るのも一手かと思います。この「フレッシュなヒトたちを迎えて」何とか早く戦力になってもらう。会社...

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法人と言う名のヒトたち

 法律上では、私たち普通のヒトを自然人と呼び、会社などの法律で作られる組織の事を法人と言いますよね。法人は住民税も払いますので会社もある意味ヒトと言っても良いと思います。  ところで、トランプ政権が誕生してから色々な政策転換が行われていますが、特に私が注目しているのはDEIを拒絶する政策です。アメリカ国民が選んだ大統領の考えですからそれはそれとしても、ちょっと納得が行かないのは、それに呼応する様にアメリカ国内の大手企業が、掲げていたDEIの目標を次々と転換する動きに出ている事です。こんなにもあっさりとと言う感じです。  日本の多くの企業がアメリカで商売をしていますから、単純に他人事として処理する事は出来ないと思います。最近は日本でもDEI目標を掲げている会社は沢山あります。これらの会社が同じように転換しないか大変危惧します。ただでさえ日本はこの分野に関して遅れていると言われていますから、そうならない事を祈りたいです。ある会社のDEI推進の目的にはこの様に書かれています。「DEIによって多様な人材が能力を最大限発揮することでイノベーションが生まれや...

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ヒトは費用から投資へ

 昔の話で恐縮ですが、私が現役時代の頃は製造コストを下げようとすると、最初に作り方や材料費を再検討し、次にその他経費の圧縮を図り、最後にはどうしても人件費の見直しを行わざるを得ませんでした。つまり人件費も「費用」と言う考え方で、その結果業務をアウトソーシングしたり、派遣を増やし、パートなどの非正規雇用の方々も多く増えました。  しかし最近はヒトに対しては「投資」であると言われています。ヒトは人的資源としての「投資」であり、企業価値を高めて行くための大事な資本であると言う考え方です。岸田内閣の時に「新しい資本主義」と言う政策の中にもその事がテーマとして謳われておりました。どうしても「費用」と考えると減らしたくなりますが「投資」と考えると増やす・育てると言う様なイメージになりますので、いずれにしても良い事だと思います。  「投資」と言うと設備機械などの場合は、購入した後は稼働率を上げて費用を回収する事を考えますが、こちらは生身のヒトですから、回収(成長した人材)出来る様になるまでには、教育などその先も継続的に「投資」が必要です。しかし現状の企業内教育...

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データを使った管理が出来るヒト

 ドラッカーの有名な言葉で「測定出来ないものは管理出来ない」と言うのがあります。これは突き詰めると奥深く色々な解釈もされている様ですが、データを使わなければ管理、即ちマネージメントが出来ないと言う事ではないでしょうか。  私は製造業出身なので管理と言うと「品質管理」や「生産管理」などの言葉が直ぐに浮かびますが、管理をするとはどう言う事ですか?と聞かれる事があります。その時、なるべく単純に答え様として、「コントロール」と言う言い方の方が分かり易いのではと答えます。野球で言えばピッチャーが自分の思うコースへ投げ込む事に似ています。そこでこんな例題です。  これはモノの管理の話ですが、大体どんな管理も似た様な感じだと思います。もう1つ大事な事で「木を見て森を見ず」と言う言葉があります。細かい事ばかりに目を奪われて、大きな方向性などを見失ってしまうという意味で使われますが、私の経験では逆に「森ばかり見て木が見えない」と言うパターンも有ります。いずれにしても「データを使った管理が出来るヒト」にならなければなりませんね。 (大髙 勝)

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自流のヒトと時流のヒト

 最近、企業や有名人の不祥事の会見を見ていると、口々に「自分たちの感覚ややってきた事が今の時代の要求とずれていた」と釈明する場面が非常に多い様な気がします。これは決して他人事では無く、私自身も色々思い知らされる部分が多くあります。良く「昭和の時代は○○○○だった!」と言う事が有りますが、私と同年代以上の企業経営者の皆様は戸惑う事も日々多いのではないかと思います。この時代の要求に対応しなければ生き残る事は出来ません。しかしここでちょっと邪魔するのが自流です。  個人の場合、この自分流はとても大事なものです。大事な個性です。しかしそればかりに拘ると今の時流には乗れません。自分の今の考え方を常にアップデートする必要もあります。一方で企業の場合は、この自流(自社流)が組織防衛などのために働くと厄介です。  片や今の時流にどんどん乗れるヒトもいます。今流行の電子機器やソフトをスマートに使いこなすヒトを見ていると羨ましい限りです。その勢いで企業ならばコンプライアンスやガバナンスなどへの考え方や対応方法なども変化して行って欲しいものです。  時代...

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トランプと言うヒト

 遂にと言うか、とうとう米国でトランプ政権が誕生しました。大統領就任式を見ているとまるで演出されたショーか映画でも見ている様な気分でした。とにかく世界にとっては波乱の幕開けです。これからの4年間、暗黒か幸福か?複雑な気持ちで付き合っていかなければならない様な気がします。  ところでこのヒトはビジネスマンなので必ず話題になる事の1つに「ディール(deal)」と言うのがあります。取引する事を指しますが、その時の相手との交渉術は「ドア イン ザ フェイス(door in the face)」と言われるものです。大統領就任前から連発していましたよね。この交渉術は行動心理学から来ている様ですが、ビジネスと政治を一緒にして良いものなのか若干疑問ではあります。  また、この「トランプと言うヒト」には敗北と言う文字は無く、従って自分の負けは絶対認めないそうです。以前もこのコラムで書きましたが、私はビジネス上では「Win-Win」では無く「Happy-Happy」な関係を目指しているのですが、このヒトは「Win-Win」どころか「Win」を目指している様で...

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