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投稿者: Ohtaka

キャッシュフローを考えられるヒト②

 前回の続きから。特に製造業を例にするとキャッシュフローと在庫の管理は切っても切れない関係にあります。基本的には少なければ少ない程良いと私なんかは思います。勿論、購入品の入手方法などにより、ある程度在庫を持たざるを得ないモノもありますが・・・・。そうは言ってもモノ作り8つのムダの1つなので、やはり無いまたは少ない方が良いのです。  そこで私は在庫についての考え方を次の通りにまとめて話をする時があります。  結局のところ行き着く先はキャッシュの話に繋がります。在庫品には調達するための借入資金の金利が掛かりますから当然です。  中小企業経営者の皆様の中には、どうしても投資(購入)したものはその金額で回収しなければならないと言う本能が有る様です。しかしサンクコスト(埋没費用)も含めて考えれば、在庫期間が長期化すればキャッシュがどんどん失われて行く事が分かるはずです。また、例えば投資の世界では「損切りは早く・利食いはゆっくり」と言う基本的な考え方がありますが、それは在庫の話にも共通する様な気がします。これらを考え合わせて行く事で、「キャッシ...

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キャッシュフローを考えられるヒト①

 キャッシュフローの問題は業種や企業規模に限らず共通の問題ですが、私の経験も含め、資金背景が脆弱な中小企業経営においては特に重要です。当たり前の事ですが、お金が無くなれば会社も無くなります。経営層の皆様は、毎月の資金繰りなど常にお金と向き合う事になりますが、お金の問題は経営層の皆様だけの問題ではありませんし、そうしてはならないと私は思っています。  お金の問題は全社員がそれぞれの責任度合いによって考えられる様にする必要があると思います。社員の皆様には、常にお金の事が頭の片隅にある仕事をしてもらいたいものです。例えば製造業の事例で言うと、こんな感じでしょうか。  こんな単純な話では無いにしても、特に製造業ではキャッシュの問題を見る時に在庫品(材料や仕掛品、製品等)の問題は避けて通れません。ある程度在庫が無いと販売の機会損失にもなりかねず、だからと言って過剰在庫や長期滞留はもっと嫌です。  企業に取ってキャッシュは体の中を流れる血液と言われます。私は、それぞれの立場、それぞれの責任範疇の中で「キャッシュフローを考えられるヒト」になれる様...

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改革を実行しようとするヒト

 前回に引き続き「令和の米騒動」に関連して。もう少し臨機応変な対応が出来ないものかと思っていましたら、前農水大臣の失言で動き出しましたね。今度の農水大臣は違った切り口でこの騒動を収めようとしている姿が評価出来ます。これが価格の事だけに留まらず、農政改革まで辿り着けるか注視したいです。改革しようとすると守旧派と言われるヒト達の猛反撃が水面下で始まるでしょうけど、実のある改革なら負けないで実行して欲しいと思います。私は自民党支持者ではありませんが、この様な改革は是非やり遂げて欲しいと思っています。  改革と似た言葉で、日本には従来から特に製造業では(カイゼン活動)と称し、様々な現場改善が行われ、世界をリードするモノ作りのきっかけにもなっているのはご存じの通りです。そして改善とは現状を肯定しながら、今よりもより良く改良する事を言います。一方で改革とはどの様なものでしょうか。一言で言えば現状否定から出発し、破壊力を伴った新しい価値や仕組みの創造と言えます。  今の時代の流れを考えるとどんな業界であっても改善だけでは追い付かず、改革が必要になる時が...

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官僚と言う名のヒトたち

 今、世の中は「令和の米騒動」⁉ この状況を見ていると色々考えさせられます。お米は政府の管理化で生産されている様なものですが、その政府の対応を見ていると、今の時流を完全に見誤っているのか?または逆に分かっているけど出来ないのか? いずれにしても疑問だらけです。結果として備蓄米がやっと放出されても去年の秋から状況は何も変わらず、むしろ悪化しています。農水省の会見を聞いても言い訳ばかり、政治家や官僚は一体何をやっているのでしょう⁉  もう少し臨機応変に対応出来ないものでしょうか。もしこの様な事が例えば民間の製造業で起き、必要な製品に欠品が生じれば、供給責任の観点から大変な問題となり、会社の存亡に関わり兼ねない状況になると思います。そのためリスク管理も徹底されているはずです。  これを「お役所仕事」などと揶揄する事も出来ますが、大組織を動かすために必要な「官僚制」の弊害と言うべき事かも知れません。また「官僚制の逆機能」と呼んだりもしますし、民間企業での「大企業病」も同じです。本来、優秀であるはずの「官僚と言う名のヒトたち」が...

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3つの視点を持ったヒト

 日々業務をこなして行く上でいつも身近にあるものの1つが色々なデータとの付き合いだと思います。データの無い仕事は無いのでこれらを読み解き、解析して結論を導く事は特に会社の経営層におられる方にとっては日常ですよね。  この日々次々と入ってくるデータは会社の命運を握ると言っても過言ではありません。またそれによって即断即決しなければならない場面も多く有ると思います。これらのデータを詳しく解析する前に、読み解く目が必要になると言われ、それが次の3つの視点です。  データの分析や解析は、ある程度部下に任せる事で相関図や散布図など色々な資料によって分析する事になると思われますが、ここで言う3つの見る目とは、特に経営層やそれに近い方々が日々データに接する上で心掛けておきたいものと私は思っています。事業は毎日動いていますので、この「3つの視点を持ったヒト」になって、今置かれている事業環境を乗り切らなければなりませんね。 (大髙 勝)

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「切れ者」と呼ばれるヒト

 どこの会社にも「あのヒトは仕事が出来る=切れ者だ!」と呼ばれるヒトが必ず居るのではないでしょうか。その「切れ者」を辞書で引くと・・・「頭の回転が速く、物事をテキパキと処理する才能のあるヒト」などと書かれています。仕事が出来ると言うのは何事にも代え難く、会社にとっては大事な存在です。  例えば、歴史の長い会社を見ていると組織体制そのものや、商品やサービスのマンネリ化、また古い慣習などから脱却出来ずにいたり、ある事に強みを発揮していた会社も、時代の流れによって強みが逆に弱みに代わるケースや、考え方が保守的になり過ぎ新しい事へ中々踏み出せない状況にあるなど、私自身も経験したり、多く見聞きもして来ました。これはおよそどんな会社にでも起こり得る事だと思います。そんな時に力を発揮してくれるヒトが本当の「切れ者」さんです。  会社のトップは勿論の事、社員の中には次の時代を引っ張って欲しい、または引っ張れる「切れ者」さんが必ず居ます。その様な「切れ者と呼ばれるヒト」には是非、時代に対応するための「切る」を実行して貰いたいものです。 (大髙 勝)

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フレッシュなヒトたちを迎えて‼

 4月は会社にとって大事な月、新入社員の入社です。最近は採用に苦労されていると思いますが、せっかく採用した大事な金の卵たちをこれから一生懸命育てなければなりません。これは大仕事ですね。  その彼らへの教育を考えると、きっちりとした教育プログラムも大事ですが、以前、このコラムでも紹介しました社員の育成に絡めて、山本五十六の名言を引用した事があります。繰り返しになり恐縮ですが、「~やって見せ、言って聞かせてさせて見て、褒めてやらねば人は動かじ~」 と言うものでした。ここでポイントの1つが「褒める」と言う事ですが、どうもヒトは怒る事は得意?ですが、「褒める」事は苦手の様な気がします。また実際には教える事に必死で、つい「褒める」と言う事を忘れがちなので気を付けたいところです。そしてもう一つ、その褒める方法によっても受け手への効果は随分と変わる様です。  このウィンザー効果を無意識に使っている方も以外と多いかも知れません。もし使っていない方は試しにやって見るのも一手かと思います。この「フレッシュなヒトたちを迎えて」何とか早く戦力になってもらう。会社...

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