投稿者: Ohtaka
前回からの続きです。”これから経費管理を充実させようとする会社” を前提に。
損益分岐点を下げるには、教科書的に言えば最初に固定費を削減しようと言う事になります。固定費は売上に関係無く発生する経費ですから少なければ少ない方が良いに決まっています。しかし、いくら固定費を削減すると言っても社員の給与を簡単に変更する事は出来ませんよね⁈ 例え社長で有っても。そのため考えたい事は、管理する経費の対象を固定費、変動費に関わらずジブン達が管理出来る経費にすると言う事です。そして以前このコラムでも書きましたが、管理とはジブン達がコントロール出来るか出来ないかと言う事が私の場合の基準になります。
私は、実務上、固定費や変動費と言う区分では無く、自分達のコントロールが及ぶ ”管理可能経費” とそれ以外の ”管理外経費” に分ける必要が有ると思っています。中小企業で製造業を例にします。
例えば上記の様にターゲットを絞り込んで削減方法を検討する事になりますが、しかし製造業に限っては会社規模にもよりますが、会社全体の一般管理費にも劣らず、製造原価に掛かる経費(製造直接費や間接費)にも大きく注目する必要があります。...
会社経営に携わるヒト①(損益と経費)
直近の企業倒産件数を見ますと5月単月では前年比で減少しているものの1月~5月累計では昨年より増加しているそうです。株高で景気が良さそうに見える事とは対照的です。今後は未だに解決出来ない中東情勢の不安定化や円安に起因する物価高倒産も増える可能性があり、会社経営は業種を問わず厳しい局面が続きそうです。
その倒産原因を見ますと様々あります。商売ですから相手のある事ですし、今は世界情勢によっても大きな影響を受けます。その一方でこちらサイド、経営自体がどうなのかと言う問題もあります。それを管理面から見るといくつかの指標の変化などで兆候が見られる場合があります。仮に「中小企業でまだ余り管理面が充実していない会社」と言う前提で話をすると、経営に携わっている方々は、少なくても最初に会社の経費構造の実態から見て頂きたいと私は思います。
損益分岐点の話は誰でも知っていますが、それを上手く活用している中小企業は少ない様に思います。自社の損益分岐をしっかり把握する事が最初の出発点で、ここを起点にする事で、どこにどれだけの経費を使っているかと言う事が分かり、そこからムダは無いかと言う事に繋がって行き、更にはもっと改善しようと経営全体への探求心が生まれて来るのでは無いかと思います。
またこの損益分岐の話は、会社全体の損益分岐を表す場合が多いですが、それを例えば事業部毎や営業や製造など部門毎に、また事業所毎に表すなどする事によって、より身近な管理が出来るのでは無いかと思います。
特に技術や営業などを得意とする経営者は、この様な管理面の話には余り興味が無く、営業力や技術力が全てで有ると考えがちです。しかし残念ながらどんなに高い技術力や営業力があってもそれだけで良い事にはなりません。この経費実態の問題は、余りこの様な事に興味が無い社長でも経営改善の入り口としては入り易いのでは無いかと思います。社長の側近に居て経営管理に携わる方々は、ある意味おかしな話ですが、どうしたら社長が興味を持つか?と言う事を頭の隅に置きながら業務を進める事も時には必要になるはずです。1年後の決算時期に初めてその実態に気づく様では手遅れになりますから。
会社の倒産原因の上位には...
“新しい事を始めよう”と考えているヒト
先日、最近知り合ったばかりの方と”新しい事業”についてディスカッションをして来ました。とても有意義でした。会社でも個人でも同じですが、どんな時代になっても常に新しい事を考えて挑戦を続けていないと生き残る事は難しいですよね。時代の変化を読みながら今世の中では何が必要か?例えばよく言われる事ですがニーズ(Needs)探しが重要です。私も過去に商品開発や企画の仕事をしていた関係で随分行っていましたが、しかしこのニーズ探しはそう簡単ではありません。色々な切り口から探ったりする訳ですが、最終的にはジブン達で新たなトレンドを生み出す位のパワーや企画力などが必要です。しかし一方でニーズばかりに捕らわれていると大事な事を忘れてしまいそうです。
それはジブン達(或いは会社)では何が出来るか?と言うジブン達自身の問題です。ジブン達の保有している能力と新しい事を始める実行力とは密接な関係に有ると思います。一般的には個人でも特に中小企業でも、その持っている能力には限りが有りますから有効に使いたい所です。
私が思うジブン達の能力とは、今まで培った経験や実績、知識、人...
ピンチをチャンスに変えられるヒト
いよいよ原油・ナフサショックが生活の中に入り込んで来ました。モノづくりの現場や食品、建築、医療など多業種で原材料や原油由来製品の不足で調達に大変ご苦労されていると聞きます。どうも政府が足りていると言う見解とは程遠い様な気がします。政府は何が何でも今はまだ平時で有る事を装いたい様ですが、その考えは令和の米騒動にそっくりですよね。
先日、インク不足の懸念から早々にポテトチップスの包装がカラーから白黒に変更されると言うニュースが列島を駆け巡りましたが、私は素晴らしい対応だと思いました。インクの節約は勿論の事、コスト削減にもなり、デザインも見方によってはスタイリッシュで良いなぁとも思いましたが、早速、政府が事情聴取をしたとの事。間に合っていると言っている手前バツが悪いのでしょうか⁉しかし政府が何と言おうと間違いなく今は終わりが見えない有事です。どこの企業も必死に対応策を検討しているものと思います。
これは想像ですが、この包装の変更はこの様な危機が訪れた時にこうすると言う事を事前に設定していたのではないでしょうか?余りにも対応が早いのでビックリです。もしそうだとすると機動的に動く事が出来る機敏な会社と言う事になります。同じ様な内容で他社にも徐々に波及していますから現状に合致している対応である事が良く分かります。
今この事態を有事であると認める事によって、一時的には皆が一斉に危機感を持ちすぎて、自分達の防衛のために行き過ぎた行動に走ったり、大きく混乱する事も想定されますが、少し長い目で見れば家庭での賢い節約は勿論の事、各企業においては更なる危機管理やコスト対策を行おうとするので、過去のオイルショックなどでもそうだった様に、結果的に、例えば省エネ技術の発展や代替材料の開発、また代替エネルギーへのシフトが加速され、それをきっかけに新たな産業が生まれる可能性も多いに有ると思います。それなのに政府の意図は、節約を呼びかけると経済活動が縮小し停滞して・・・・・...
会社の”勘定とお金”を読むヒト
多くの会社が4月から新年度となり、新しい経営目標を設定し勢い良くスタートして丁度1ヶ月が過ぎました。現状、止まらないインフレやイラン情勢など懸念材料も多く、企業活動は今までとはまた違ったフェーズに入ったのかなと感じます。
そんな中でも会社の業績を維持向上させるためには、やはり日々の情報収集が重要になり、特に経営に絡む数字の傾向は見逃してはなりません。そのためには中小企業ではまだまだ実施率が低いのではと感じる予算と実績の差異を見る予実管理と月次決算は欠かせません。
■予実管理と月次決算
予実管理によって自分達の戦略通りに業績が推移しているのか、否か?
月次決算の動向により直近の業績把握を行い、次の一手をどうするか?
予実管理と月次決算は、その時点での会社の実態を知るための両輪と言えます。
予実管理や月次決算と言うと難しくて手間が掛かりそうなイメージで、経理部門のヒトがやるものと考えがちですが、経営層にいる方は勿論の事、各部門のリーダーにおいてもそれぞれの業務範囲の中で必須業務であると私は思います。今は会計ソフトなども充実しているのでそれらを上手く活用しながら、社内に眠っている重要データをどう吸い上げるかに注力して頂きたいと思います。一方で、ある程度確立されて来るとデータ集めや資料を作る事が目的化してしまう事も起こります。余り難しく考えず、資料は極力シンプルに、何のために作るのかを常に考えながら、会社の規模にもよりますが、予実管理と月次決算の結果を速報値レベルでも良いので、翌月10日位までには仕上げて欲しいなあと私は思います。
そしてもう1つ大事な点は、例え帳簿上黒字であってもそこで安心するのでは無く、会社の資金との連動性を見て行かなければなりません。昔から良く言われる...
”統計データ”なども活用出来るヒト!
先日、知人とゴルフをしていましたら、一人がホールインワンを達成しました。ゴルファーにとっては一大事です。何と言っても直径42㎜のボールを約140yrd(約127m)位先にある直径108㎜のカップへ1打で入れる訳ですから当然実力が無いと無理です。と言いながらも、例えば木に当たって跳ね返ったボールが入ってもホールインワンなのでやはり運も相当必要ですね ⁈
ついでに豆知識的にホールインワンが出る確率をあるデータで見ましたら、アマチュアの場合、約1万~2万打に1度、仮に1万打として1ラウンドでチャンスは4回有りますから、2500ラウンドに1回となり、最近は年間20ラウンド位ゴルフをする私などは125年掛かる計算になり、ほとんど奇跡的 ⁈ な話です!因みに私はこれまで生涯で800ラウンド位はしていると思いますが、他人の奇跡 ⁈ に立ち会ったのはこれで3回目。これはこれで運が良いのでは?と勝手に思っています。
何かが起こる確率的な話で言うと、私は製造業が中心だった事もあり、直ぐに思い出すのが労働災害の発生を過去データから導いた「ハインリッヒ(1:29:300)の法則」です。私は統計などのデータは、仕事でも遊びでも大事なものと捉えています。
特に工場では労災は絶対に防がなければならず、その一環としておよそどこの工場でも安全に関するスローガン等が大きく掲げられています!(注:企業規模が小さい工場ほど安全も含めたスローガン等が掲げられていない場合が多いと感じていて、私はこういう所から改善して欲しいと思っております!) 社員への意識付けは非常に大事です。
本来、...
”憧れの職業”で働くヒト
先日、生命保険会社が子供たちを対象に「大人になったらなりたいもの」調査結果が発表されましたね ‼ 私は知らなかったのですが、もう37年も続いている調査だそうである意味貴重な資料ですよね。そこには子供たちの大人になったらなりたい職業ランキングが出ており、今の世相がどう反映されているか大変興味深いです。
私も含めて皆様も一度は子供の頃、”大人とか将来なりたいもの” 作文等を書いた経験が有りますよね?私たちの時代は多分もっと非現実的と言うか、派手でカッコいい職業、スポーツ選手とかが全面的に出ていたのではないかと思いますが、今年の調査を見ると、会社員 が男子1位で女子2位と言う結果で私としては予想外でした‼
引用:■第一生命保険株式会社 3月26日News Release「第37回大人になったらなりたいもの(小学生の部)」調査結果から
この調査結果の中味を読んで見ますと、特に 会社員 が選ばれる理由については、お父さん・お母さんの働く背中を見て育った事が大きいと記されています。スーツ姿で出勤、パソコンに向かって仕事をする様子、家族を支えるために働く姿から憧れとして...