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投稿者: Ohtaka

予算を考えられるヒト

 只今、選挙の真っ最中。今回は多くの政党が物価高対策のための減税か給付かを訴えています。そしてそこについて回るのが「財源をどうするか?」と言う問題。そんなに素晴らしい政策なら、財政を見直して何かを減らしてでも充当させれば良いと思いますが、国会議員の先生方には減らすと言う発想は余りない様です。国の財政がひっ迫していても・・・・。  国を会社経営目線で見るとその予算内容は深刻です。そもそも計画時点で赤字であり、その上で更に支出を増やそうとしているので普通に考えれば本末転倒、経営者失格となります。もしどうしても支出する必要が有るのであれば、支出の優先順位を付けてその分何かを減らすしかありません。しかしその前にもっと重要な事は、「減税や給付が本当に今必要なのか⁈」 と言う検討です。この辺が抜け落ちると単なる選挙目当てのバラマキと言われても仕方がないのではないかと思います。  会社の経営でも収入と支出のバランスにより優先順位をつけて執行するのは当たり前の話ですが、これらを円滑に進めるためには事前に計画をたてた予算が必要になります。しかし、実際にはま...

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転職するヒト・しないヒト

 最近の働くヒトを取り巻く環境は急速に変化しており、私なんかは驚くばかり。新卒初任給が最高額と思っていましたら、新卒社員が入社間もなく退職したり、その退職方法も代行業者を使いあっさり。一方で業績が黒字でもリストラを行う会社も最近は増えているとの事。この先、終身雇用制度の終焉も加速されて行くと思われ、働くヒトの流動化は今後益々加速する事でしょう!  そしてそれらに付いて回るのが転職です。転職では自ら積極的に行う場合と、ある種消極的な止む無く転職をしなければならない場合があると思います。特に後者の場合は、考えや準備が整わないうちにその活動に入って行くので、転職先でのミスマッチなども意外と多いのではないかと思います。また、今居る会社に対する不安や不平などから転職を考えつつも、今一歩踏み出せないでいるヒトも多いのではないかと思います。こんな事を言う私も数社転職組みですが、有難い事?にそれらを経験し、その途中では、この様な言葉が一歩を踏み出す勇気を与えてくれた様な気がします。多少でもご参考になればと思います。  今は業種業態を問わず、どの分野でも人...

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キャッシュフローを考えられるヒト②

 前回の続きから。特に製造業を例にするとキャッシュフローと在庫の管理は切っても切れない関係にあります。基本的には少なければ少ない程良いと私なんかは思います。勿論、購入品の入手方法などにより、ある程度在庫を持たざるを得ないモノもありますが・・・・。そうは言ってもモノ作り8つのムダの1つなので、やはり無いまたは少ない方が良いのです。  そこで私は在庫についての考え方を次の通りにまとめて話をする時があります。  結局のところ行き着く先はキャッシュの話に繋がります。在庫品には調達するための借入資金の金利が掛かりますから当然です。  中小企業経営者の皆様の中には、どうしても投資(購入)したものはその金額で回収しなければならないと言う本能が有る様です。しかしサンクコスト(埋没費用)も含めて考えれば、在庫期間が長期化すればキャッシュがどんどん失われて行く事が分かるはずです。また、例えば投資の世界では「損切りは早く・利食いはゆっくり」と言う基本的な考え方がありますが、それは在庫の話にも共通する様な気がします。これらを考え合わせて行く事で、「キャッシ...

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キャッシュフローを考えられるヒト①

 キャッシュフローの問題は業種や企業規模に限らず共通の問題ですが、私の経験も含め、資金背景が脆弱な中小企業経営においては特に重要です。当たり前の事ですが、お金が無くなれば会社も無くなります。経営層の皆様は、毎月の資金繰りなど常にお金と向き合う事になりますが、お金の問題は経営層の皆様だけの問題ではありませんし、そうしてはならないと私は思っています。  お金の問題は全社員がそれぞれの責任度合いによって考えられる様にする必要があると思います。社員の皆様には、常にお金の事が頭の片隅にある仕事をしてもらいたいものです。例えば製造業の事例で言うと、こんな感じでしょうか。  こんな単純な話では無いにしても、特に製造業ではキャッシュの問題を見る時に在庫品(材料や仕掛品、製品等)の問題は避けて通れません。ある程度在庫が無いと販売の機会損失にもなりかねず、だからと言って過剰在庫や長期滞留はもっと嫌です。  企業に取ってキャッシュは体の中を流れる血液と言われます。私は、それぞれの立場、それぞれの責任範疇の中で「キャッシュフローを考えられるヒト」になれる様...

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改革を実行しようとするヒト

 前回に引き続き「令和の米騒動」に関連して。もう少し臨機応変な対応が出来ないものかと思っていましたら、前農水大臣の失言で動き出しましたね。今度の農水大臣は違った切り口でこの騒動を収めようとしている姿が評価出来ます。これが価格の事だけに留まらず、農政改革まで辿り着けるか注視したいです。改革しようとすると守旧派と言われるヒト達の猛反撃が水面下で始まるでしょうけど、実のある改革なら負けないで実行して欲しいと思います。私は自民党支持者ではありませんが、この様な改革は是非やり遂げて欲しいと思っています。  改革と似た言葉で、日本には従来から特に製造業では(カイゼン活動)と称し、様々な現場改善が行われ、世界をリードするモノ作りのきっかけにもなっているのはご存じの通りです。そして改善とは現状を肯定しながら、今よりもより良く改良する事を言います。一方で改革とはどの様なものでしょうか。一言で言えば現状否定から出発し、破壊力を伴った新しい価値や仕組みの創造と言えます。  今の時代の流れを考えるとどんな業界であっても改善だけでは追い付かず、改革が必要になる時が...

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官僚と言う名のヒトたち

 今、世の中は「令和の米騒動」⁉ この状況を見ていると色々考えさせられます。お米は政府の管理化で生産されている様なものですが、その政府の対応を見ていると、今の時流を完全に見誤っているのか?または逆に分かっているけど出来ないのか? いずれにしても疑問だらけです。結果として備蓄米がやっと放出されても去年の秋から状況は何も変わらず、むしろ悪化しています。農水省の会見を聞いても言い訳ばかり、政治家や官僚は一体何をやっているのでしょう⁉  もう少し臨機応変に対応出来ないものでしょうか。もしこの様な事が例えば民間の製造業で起き、必要な製品に欠品が生じれば、供給責任の観点から大変な問題となり、会社の存亡に関わり兼ねない状況になると思います。そのためリスク管理も徹底されているはずです。  これを「お役所仕事」などと揶揄する事も出来ますが、大組織を動かすために必要な「官僚制」の弊害と言うべき事かも知れません。また「官僚制の逆機能」と呼んだりもしますし、民間企業での「大企業病」も同じです。本来、優秀であるはずの「官僚と言う名のヒトたち」が...

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3つの視点を持ったヒト

 日々業務をこなして行く上でいつも身近にあるものの1つが色々なデータとの付き合いだと思います。データの無い仕事は無いのでこれらを読み解き、解析して結論を導く事は特に会社の経営層におられる方にとっては日常ですよね。  この日々次々と入ってくるデータは会社の命運を握ると言っても過言ではありません。またそれによって即断即決しなければならない場面も多く有ると思います。これらのデータを詳しく解析する前に、読み解く目が必要になると言われ、それが次の3つの視点です。  データの分析や解析は、ある程度部下に任せる事で相関図や散布図など色々な資料によって分析する事になると思われますが、ここで言う3つの見る目とは、特に経営層やそれに近い方々が日々データに接する上で心掛けておきたいものと私は思っています。事業は毎日動いていますので、この「3つの視点を持ったヒト」になって、今置かれている事業環境を乗り切らなければなりませんね。 (大髙 勝)

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