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投稿者: Ohtaka

ヒトを育てることの大切さと楽しみ

 私が初めて社会に出た頃、今から40年も前の話で恐縮ですが、入社した会社が社員教育に非常に熱心だった事もあり、研修で色々勉強させてもらい、その後も随分役に立った事を忘れません。その中の1つに「仕事の教え方」と言うテーマが有り、これは新人にどの様に仕事を教えるかと言う基本的な事を学ぶためのものですが、その基本が最初に①内容が理解出来るように聞かせる、次に②手本を見せる、そして③同じようにやってもらう、最後に④上手く出来たら褒める。この4つのステップでした。  それから数年たったある時にこれと同じことを言った先人が居る事を知りました。それが皆さんもご存じの方が多いと思いますが、旧日本軍の連合艦隊司令長官の山本五十六が言ったとされるものです。 「やって見せ、言って聞かせてさせて見て、褒めてやらねば人は動かじ」 全く同じ事を言っているので驚いたものです。それから更に数年先にこの言葉には、その続きが有る事を知り、驚きから感心に変わった事を覚えております。その全文が、 この言葉には「ヒトを育てることの大切さ」が簡潔に表現されており、今の管理職の...

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人事評価はヒトを生かすためのもの

 人事評価制度を持っていない中小企業は多く有ると思います。それに関係する事として私の体験を元に話せば、こんな事も良くあるのではないでしょうか。  「ある製造業の現場で優秀な若い社員が居ます。現場では要領が良く誰よりも上手にこなし、リーダーとしても活躍しています。社長もお気に入りで将来に期待を寄せています。当然、昇給時期には給与を出来るだけ多くしたいと考えます。しかし、他社員との関係などで極端に差をつける事は出来ません。そこで社長は彼を職長に昇進させ、次の年には工場長へと・・・・。ここで問題が発生します。職長までは元気で働いていましたが、工場長になった途端に元気がなくなりました。工場長の仕事はモノ作りだけでは無く、他の社員の面倒を見る事や幹部の会議など今までとは違った仕事が多くなり、また書類作りなども苦手であったため徐々に落ち込んで行きました。」  この様な話はどこの会社でもありそうな話ではないでしょうか。社長も良かれと思ってやった事が結果として上手く機能しなかった。ここには2つの問題点が有ると思います。 ①昇給を昇進と言う形で実現しようと...

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一番評価されるヒトは誰?

 ヒトを育成する上で関係するのが、一生懸命働いている社員をどう評価するかと言う点です。人事評価の方法は数多くあると思いますが、出来ればそれぞれの会社に合った方法を作るのが一番です。  その時に会社としてどの様な社員を理想とするかと言うベースの部分をある程度決めて置く必要があります。これは人事評価制度の根幹の部分です。中小企業では、社長が長年の勘で社員の評価や給与を決める場面が多々有ると思います。それはそれで「遠からず近からず」と言ったところでしょうが、会社が大きくなってヒトも増えて行くとそうも行きません。立派な人事評価制度は要らないにしてもある程度のものは必要になって来ます。その時に最初に考えるのが前述したベースの様な話です。  私の場合は、製造や技術系の職場が長かった事もあり、図に示す様なチャレンジ精神を重要視したいと思っていました。          会社が日々成長発展して行くためには、何か大きな事をするのでは無く、日常の小さな業務の改善をコツコツ行いながら成果を確実にしている社員、この様なヒトこそが会社にとって最も必要であり、一番評価されるヒトだと思うのです。 勿論、現状業務で成果を挙げている社員も忘れてはなりません。 「一番評価されるヒトは誰?」ここは絶対に見誤らない様にしたいものです。                                                                    (大髙 勝)  ...

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ヒトの育成の前に組織を考る

 最近は新NISAなどの影響もあり、投資が一般化されブームです。会社も個人でも財産の拡大は将来を見据えて重要ですから当然です。一方で人材を人財と書く財産の方は、これと言ったルールも無いのでそれぞれ各社各様の様子。一生懸命な会社と余り考えていない会社があります。最もやりたいけど中々上手く出来ない、やる時間が無いと言う会社も中小企業には多いのではないかと思います。  働く人の人財育成については、毎年入社する新人が育った時代背景により現役世代から見ると理解不能に陥る事があり、それを上手くコントロールして育成しようとしたら投資信託どころの話ではありません。しかし、根本はやはり変わらないのもきっと事実です。  ヒトを育成するにはその前に組織の問題が大きく絡むと思います。経営学者のバーナードは組織の成立条件として次の3つを挙げました。  組織が成立、均衡するためには組織メンバーにとって誘因(対価)が貢献以上である、つまり貢献に対する給与などがそれ以上である時に成立すると言いました。(勿論この事だけではありませんが・・・)言われてみれば当たり前の...

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会社は何よりもヒトが大事‼

 さて会社経営において何が一番大事か?ヒト・カネ・モノ・情報いずれも大事ですが、唯一ヒトだけがそれぞれ意思を持っている事からやはりヒトかなと私は思います。                会社はお金が無くなった時に倒産しますのでお金が一番大事と言う考え方も勿論ありますが、そのお金をどう生かすかはやはりヒト次第、これは社長一人の話ではありません。                弊社がヒトを中心としたコンサルティングを行うのはこの様な考え方からです。  ヒトに絞った場合に一番大事な事は何かと最近良く考えます。私が管理職の頃はある意味ワンマンで部下に対しては、叱咤激励のつもりで好き勝手にやっていましたが、思い返せば当時の時代背景にある意味助けられた部分が沢山あった様に思います。今の時代はハラスメントに直結するので、管理職の皆さんも悩んでおられる方が多いのではないかと思います。この時代背景の違いを冷静に受け止め、改善して行く事が何よりも重要で、時代が変わったら自分たちも変化に対応しなければ生きて行けません。    そこで重要なポイントは何かと考えた時、私は...

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はじめまして

 こんにちは!弊社コンサルタントの大髙です。                         弊社HPをご覧いただきありがとうございます。                         このコラムでは私の拙い経験や見聞きした事を書く事で、弊社の思いを知って頂き、皆さまの会社経営に少しでもお役に立てる情報になればと思っております。今後ともよろしくお願い致します。 ■大髙 勝プロフィール                              1958年 北海道小樽市生まれ 66歳 大企業の技術系職で会社員生活をスタート。技術者としては40歳まで、以降はマネージメントへと最初に目標を決めながら、実際には35歳から技術系の管理部門へ、その後転職で上場中堅企業の取締役となり、事業部を統括した事で会社経営に興味を持ち、実際に会社経営を行うため中小企業へ転職。技術系から管理部門まで会社員としてのタテ×ヨコの広さが唯一の自慢‼                                      趣味はお酒にゴルフ、スキー、自転車、カラオ...

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